馬肉が買えなきゃバッタを捕ればいいじゃない

料理日記

「百獣の王」を自称する元十種競技チャンピオンの武井壮さんは、現役時に、足が速くなりたいから馬肉を月6キロ食べた、そうな。

ええね、馬肉。うまいし。
でも、ワシの財力ではそうそう買えないわけである。
だがしかし、足腰の強靭な動物は馬に限らんのである。
この時期タダで捕れる、強力な脚力を持つ生き物。

そう、
バッタである。
高タンパク低脂肪、将来に向けて国連も勧める昆虫食。

早速河原へ

毎年のことやけど、河原について5分くらいの間は全然捕れない。
少し経つと小さい時の勘が戻るのか、ホイホイと捕れだす。
子供の頃と違うのは、しゃがんでバッタを捕まえた後、起き上がると立ち眩みがすることくらいである。やはりバッタの足腰が必要やね…。

で、12匹捕れたところで終了。一人暮らしだとあまり沢山捕ってもね。

それから軒下に一日吊るしてフン抜きをする。

さて料理

去年は素揚げにしたけど、今年は昆虫料理研究会の内山さんの著書「楽しい昆虫料理」を参考に、香梅煮ってのにしてみる。

まず、軽く茹でる。

水気を切り、硬い後足を外し、串に刺す。

鍋にバッタを入れ、ひたひたに水を入れて、酢と梅干を足し、紙タオルで蓋をして煮込む。

煮えてきたらめんつゆとみりんを足し、煮詰める。

この時点で酸味と甘みと醤油と出汁の合わさった旨そうな匂いが部屋に充満する。期待出来そうな気がする。
この煮えたバッタ、まだ食べない。内山さんはここから「20分オーブンで焼く」のである。きっと歯触りがサックサクになるのだろう。旨いものを食うには手間と時間を惜しんではいかんのである。

魚焼き器に入れ、10分待つ。

おいしくなーれ、萌え萌えきゅん♡

10分後、

焦げ焦げやん…。
まあしかし、もったいないので食す。
うん、
ガシガシの焦げの味。

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